私達 Road Qu が、公演内容を決めて行く流れは大体こんな感じです。
主催者からリクエストされる時。
これは、ほぼそのまま決まります。
ただ、お客様にチケットを買っていただくような場合は、
リクエストされた本の出版社、または作者などの著作権を保有する方に問い合わせます。
場合によっては、朗読、講演に使用許可を出していない作品があるので、
そう言う場合は、別の作品を読む事になります。
おまかせ、と言われた時。
これは、テーマに合わせて、いくつか候補作品を主催者と相談します。
ただ、時間内に読み切る長さの丁度良さと、著作権の両方をクリアしようとすると、
どんどん出来る作品が少なくなってしまいます。
長い作品などは、場面を抜粋したものをいくつか繋ぎ合わせる事もありますが、
作者の意志を尊重しようとすると、これもなかなかハードルが高くなってしまいます。
もうひとつは、著作権が既に消失した過去の名作を探し出すという事もします。
宮沢賢治の“注文の多い料理店”がそうですね。
インターネット上の青空文庫は、そういった過去の名作が沢山ありますので、
その中から選ぶ事が多いです。
ただ、これもいざ読むとなると、言葉の言い回しや言葉自体が古くて
判りにくい事もありますので、現代の言葉に置き換えたり、時には説明を入れる事もします。
そして、Road Qu オリジナル。
善通寺公演と昨年の屋島公演がそうです。
これは、内容についておおざっぱな題材を出していただいて、それに沿ってオリジナルの話を書いてしまう。というものです。
上演時間と著作権の問題が一挙に解決します。
ただ、誰もその作品を読んだ事が無いので作品の知名度ゼロ。
面白くなければ、お客様がさっさとお帰りになってしまう。
という言わば諸刃の剣です。
屋島の作品を例にとると、屋島城(やしまのき)という古代の山城の遺跡があるので、
それをテーマにすること。屋島と言えば狸、なのでそれも出したい。
と言うふうに、作品の内容自体のリクエストを受けるわけですね。
今回の善通寺の場合は、
空海の誕生会の催し物の一環なので、空海にまつわる、それも幼少時の話が良いですね。
という流れになりました。
空海にまつわる善通寺公認の資料を頂いて、うえまつ@戯作者モードが、
エディタを立ち上げてうんうんと唸り始めたのは、今年2月に入ってからの事です。
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